iMacしちゃいました

(第5回)


Oct.4

 さて、iMacがうちに来てから早3週間が過ぎた。PPC603e120MHz搭載のPerformaを使っていたオレにとってG3を積んだiMacはびっくりするくらい速かった。それに内蔵のモニタもフルカラー表示(1,670万色)だし、ちらつきは少ないし、快適そのものだ。と、こんなことを書くと半分以上は気のせいだろう、なんていうヤツもいるかも知れないのでとりあえず客観的な資料として「Norton Utilities」の「System Info」の計測結果を下に入れてみよう。

 こんな感じだ。緑のバーが今まで使っていたPerforma5410、赤で示したのがiMacだ。前に書いたようにハードディスクは2つにパーティションを切って、付属のMSのブラウザやメーラーを捨てた(笑)状態にしてある。
 どうです、気のせいどころじゃないでしょう。数字だけ見ると3倍以上のパフォーマンスってところなんだけど、体感的に少なくとも2倍くらいには感じる。ネスケは一瞬で起動するし、「キューティマスコット」はPerformaで使うとよく落ちたのだがそれがなくなったし、今まで壊れてんのかと思うぐらい重かったNisus Writer5.8Jは実に軽いソフトになった。画面表示は比べようもない。iMacを使ったあとだとPerformaの方は目が疲れて嫌になるくらいだ。
 デザインもいい。見た目だけでなく、使用する上の機能としてホントによく考えてあるなぁと思う。コード類をすっきりまとめるポートカバーはその最もいい例だ。全体に曲線を多用したデザインは向き合ったとき圧迫感がなくていい。前にも書いたが、マウスは今までのと違うので初めは戸惑うが、少しの間使い込むと凄く手に馴染む。見た目の可愛らしさとは裏腹に結構ずっしりとしていて安定感がある。たぶん今までのマウスよりも空洞の部分が少ないせいだろう。まぁこの辺りは結局人それぞれの好みということになってしまうのだろうが。
 誉めていればきりがないので、続いてこれはよくないな、ということを挙げてみよう。
 まずは箱をどこに片づけりゃいいのよ、とオレは言いたい。iMacは防衝材の発泡スチロールが上下2つになっていて、どうやっても箱の大きさより小さくして仕舞えない。今までのように箱はたたんで発泡スチロールは別にして、ということができないのだ。そんなワケでご覧の有り様だ。この部屋は天井が普通よりずっと高い(天井裏がない)のでなんとかなってはいるが。まぁ箱のデザインもいいし、インテリアだと思えばいいのか。しかしもしオレが6畳ひと間の安アパートにでも暮らしていたりしたら大変だったろうな。箱の中で寝てたりして。
 本体に関してはファンの音が結構大きいということだ。もしかするとG3マシンはみんなこうなのかも知れないが、少なくともうちにあるPerformaよりはちょっと音が大きい。しかし、これも考えようで、本体上部のスリットに手をかざすと暖かい風が出ていて、かなり効率良く冷却しているのかも知れない。中身の温度を計測したワケじゃないが。
 音といえばCDドライブもうるさい。ホントにどっか飛んできそうな音だ。もしかするとiMacのキャッチコピーにあった「マッハのように離陸する、スピード」というのはこのことか?そんなわきゃないだろうけどね。しかしこれも速いCDドライブは多少なりともうるさいみたいだから仕方ないのか。特にiMacはコスト下げるためにノート用みたいなドライブを使ってることもあるし。また、このトレイは全部自動で出たり入ったりしないので、いちいち手で引っぱり出したり押し込んだりしなくちゃならないんだが、これはもう慣れた。全然不便じゃないと思う。
 不便なのはシステムがフリーズしたとき、強制再起動がキーボードからできないこと。これはキーボードがUSBになったせいだろう。正常に動いてるときには今まで通り「cmd-ctl-power」で再起動できるのだが、本当に必要なとき、つまりシステムが落ちちゃってるときにはこれが効かないんである。こんなときには本体右のポートドアの中にあるリセットスイッチを針金かなんかで押すことになる。これが使いづらい。まあしかし、これを使う機会にはまだほんの数回しか出会っていない。「iMacは(滅多に)フリーズしない」というAppleの自信の表れなんだろうか。
 さらに気になったのはニオイだ。なんかとてつもなく体に悪そうな工業製品臭がする。ただ、これも初めのうちだけで、最近はもうほとんどしなくなった。新しいものはみんなこんなニオイがするもんだろう。一部でiMacにポリカーボナイトが使われているので人体に悪影響がある(外因性内分泌撹乱物質と疑われているビスフェノールAが溶出する)、なんてことが言われていたが、オレの意見としてはそんなの全く意味ないね。バカバカしい。そもそもこれが溶け出すのは温度が200度C位になったりアルカリ性になったりした場合だそうなので、普通に使っててiMacからじゃんじゃん溶け出してくる筈もないし、だいたい人間の精子数を減少させるなんていうから、試しに(以下3行検閲により削除)。
 と、あれこれ書いたが、なんだかんだいってもiMacはいい。もし人に「パソコン買うんだけど何がいいかな?」と聞かれたら迷わずこう言うだろう、「iMacにしちゃいなさい!」と。


目次 1 2 3 4 5 6 おまけ


Macのページ