(第3回)
シリーズ第3回目の今日はセットアップなどについてお送りする。
結論からいって、「7歳の子供でも8分15秒でセットアップしてインターネットに接続することができる」というのはちぃときついんでないかい、Appleさん?ということだ。実際にオレが箱からとりだしてから机の上に設置し、起動、「Mac
OS
設定アシスタント」で設定を終わるまでに7分33秒。これから更にインターネット関係の設定をして・・・となると8分15秒はきつい。まぁしかし10分以内には終わりそうだ。
設置は一体型なので簡単だ。ハンドルがついてるので持ち上げるのも比較的やりやすい。ただし、7歳の子供ではもちろん、成人男子でも片手で持つにはかなり重い(なにせ17.9kgだ)。
ポート類は本体右のIOドアのなかに集められている。キーボードをUSBに、Ethernetケーブル、電話線をそれぞれのポートにつなぐ。蓋を閉じてしまえば実にスマートだ。電話線とEthernetの形が似ているのでこれを間違える人もいるようだが、それさえ注意すれば他は迷いようがない。
ひとつ注意が必要なのは「日本版は電源コードが違う」ってこと。いや、普通の人はあまり関係ないのかも知れないが、日本版発表のはるか前からiMacを待ち焦がれていたオレにとってはあけてビックリ玉手箱だった。
日本のテレビでもやってるコマーシャルにも映っていたので御存じかも知れないが、アメリカ版は電源プラグが3ピン(というのか)だった。右の写真のようにアース端子がついているタイプのもので、日本の一般的なコンセントではこいつが邪魔になってそのままでは差し込むことができない。で、オレは慌ててこれでも使えるコードタップをいそいそと買いにいったのだったが、実物は
左のようになってて、そのままコンセントに繋がるようになっていたのだった。ちゃんと日本の実情にあわせてローカライズしたって訳だ。さすが。でも早くいってくれよなぁ。まあこのコードタップも6コ口で777円という安物だからたいした出費ではなかったのだが。
とにかく設置して起動してみる。起動音が半音低い!最新のはよく聞いたことがないが、少なくともうちのPerformaはGだ。しかしiMacはGb。まあどうでもいいか。ちなみにiMacではスピーカを消音にしておくと起動音も聞こえないようになった。今まで特に夜なんかに使うときにあの起動音はどうにかしてもらいたいなと思ってたものだが、実際こうなると何か物足りない気もする。勝手な言い草だが。
起動画面をみていて今までのと違うのは、「起動中...」の下に出てくる進行状況を示すバー(これなんていうんだ?)が立体になってる。これまでは起動画面ではプラチナ・アピアランスにならなかったはずだ。しかしこれは「Appearance
機能拡張」がはじめに読み込まれる、ということではないらしい。というのも「アピアランス」コントロールパネルの設定がここでは全く反映されず、常にバーの色は「ラベンダー」(だと思う)になるからだ。System
Enablerか、新しくなったROMに入ってるのかも知れない。
話が大分それた。とにかく設置はさくさくと済ませて起動した。速い。さすがG3(オレは誰が何と言おうとこれを「じーさん」と読むぞ)。システムは一部細かな変更があるものの、8.1なので特に目新しくはない。システムプロフィールやモニタ&サウンドコントロールパネルが最新バージョンになっているのがふだん使っていて目につくところだ。システムフォルダ内には新採用のROMイメージが入ってる。ResEditで開いてみたがこれではいじれないようだ(やめとけって)。
初期状態ではバンドルソフト(クラリスワークス4.0、宛名職人、ポストペットなど)が入っている。オレの持ってるPerformaではバンドルソフトを一度消してしまうと再インストールするには「すべてを再インストール」しなくてはならなかった。iMacでは付属の「iMacインストール」というCDを使うとシステムはもちろん、バンドルソフトもそれぞれ別々にインストールし直すことができる。これは便利だ。
で、MSのInternetExplorer4.0とOutlookExpressも入っている。これを喜ぶ人もいるのだろうが、オレはさっそく捨てた(笑)。少なくともこれまでPerformaの方で試した限りでは、IE4.0は常に(ほんとに常に、だ)起動して10秒で落ちるので全く使わないことにしている。メーラーはクラリスメールだ。とても気に入ってるので開発が中止されようがなんだろうが当分使いつづけるつもりだ。
と話がまたまたそれた。さて、初期状態ではハードディスクが「MacOS拡張」でフォーマットされている。これでは手元にあるバージョンのNortonUtilities(3.5.2)が使えないので「MacOS標準」にフォーマットしなおしてしまった。ついでにパーティションを切って2つに分けた。なんてったって全部で4GBも容量があるので、これまで1.6GBでも広いと感じていたオレにとってはこうでもしないと落ち着かない。ねずみ年生まれは広所恐怖症なのだ。
マウスだが、これは少なくともオレは気に入った。手触りもいい感じだ。少し慣れるまでどこが上か分らなくなることもあったが、慣れると実に快適。しばらくiMacを触ったあとに今までのマウスを使うと異様に角張ってる感じがして使いづらいほどだ。
キーボードはまあそれ程よくも悪くもない。オプションとコマンドキーが左右にあるのはまだ慣れていないせいか、特に便利という程でもない。「ゴミ箱に入れる」のショートカットがやりやすくなったぐらいか。他のキーは今までのキーボード(AppleキーボードII
JIS)とそんなには違わないのでほとんど違和感はない。ただ、escキーが異様に小さい。しかもその下の「1!ぬ」が何でこんなに大きいんだ?ほとんど嫌がらせに近いな。一方、deleteキーが少し大きくなったのでこれは使いやすい。
エレコムからキーボードカバーが発売されたので買った。ラオックスで1,350円。カバーを嫌う人もいるかも知れないが、オレは愛用している。キーの隙間にホコリがたまることもないし、手垢もつかないし、思わぬ効用としてキータッチがちょっとよくなったりもする。
他に特記すべきはCDドライブのことか。トレイのまん中にあるボタンを押すと2cmくらい飛び出してくる。それを手で引っぱりだし、CDをはめ込んでふたたび押し込む。どうやらこれはPowerBookに使われているのと同様のもののようだ。24倍速だが、音が凄くうるさい。他の24倍速のCDを使ったことがないのでよく知らないが、速いのだとうるさいのは仕方ないのだろうか。CDドライブの振動を軽減するためのアップデータが配付されていたので使ってみたが、効果の程はよく分らなかった。しかもこれを使うとイジェクトボタンを兼ねたアクセスランプが光らなくなるし。元に戻そうにもこのアップデータはファームウェアを書き換えてしまうので、同様のアップデータが再びAppleから配付されない限りできない。
まあ、そんな感じで使い始めたのだが、とても快適だ。しかし、さすがに標準の32MBでは何にしても少なすぎる。ということで次回、メモリ増設に続く。