iMacしちゃいました

(第4回)


Sep.28

 前回セットアップをして、少し使ってみたのだが、標準の32MBではやはり足らない。Photoshopなんかはメモリ不足でエラーが起きる。ということで今回、いよいよメモリを増設してパワフルな使用にも耐えうるiMacをつくるのだ。
 はじめに断わっておくとこの作業はかなり大変だ。今までに自分でメモリを増設したことのない人にとっては少し険しい道のりだ。また、Performaなんかでやったことがあるという人(オレがそうだ)でも、後ろから簡単にマザーボードをそっくり引き出せるPerformaの場合と違って、作業は比べ物にならないほど難しいということも付け加えておこう。自信のない人は本体を買うときに一緒にメモリの取り付けを頼む方が無難だ。
 それでもやってみたいという人のために、実際の手順を追いながらメモリの増設方法を紹介しよう。詳しい手順はiMacにはじめからインストールされている「Mac OSインフォセンター」で見ることができる。しかし、これは増設作業をしながら見るわけには行かない。もしMacをもう1台持っていて、それとiMacをEthernetで接続しているのなら話は簡単だ。この「Mac OSインフォセンター」をそっくりコピーしてしまえばよい。とりあえずメモリの増設のところだけでいいという場合は、この中の「cp」というフォルダだけで充分だ。
imac_bottom さて、まずiMacについているケーブル類を全て外す。作業をするにはモニタを下に向けておくことになるのだが、傷をつけないためにも下に座布団か何かを敷く。オレの場合、厚手のタオルケットを8つにたたんで使った。左の写真のような状態になる。
 次に写真上の方にあるハンドルのところにあるネジを外す。ネジはプラスだ。で、このハンドルを引っ張って本体底のカバー(赤線でなぞった部分)をはがすのだが、これはけっこう力任せで、「とおりゃあ、バカン!」という感じで外れる。くれぐれも勢いあまってカバーを放り投げたり、肘をどこかに打ちつけたりしないよう注意したい。写真ではスタンド(青いコの字型の部分)が上向きになってるが、このカバーを外すのには邪魔なので必ず下向きにしておくこと。
 これが剥がれると内部が見えてくる。静電気を逃がすためにどこか金属部分に触る。で、次にすることはモニタやIDE、シリアルなんかのケーブル(どれがなんなんだかよく知らないが)を4本外すこと。これには止め具がネジでついているので外す。マイナスのドライバがあった方がいい。
 ケーブルを外したらちょっとわきによけておいて、マザーボードユニットをとめているネジ2本を外し、上に引き出す。引き出したのが右の写真だ。この写真で右の方が前の写真で上の方に当たり、ハンドルがついている。ここを持って引っ張り出すわけだが、けっこうずっしりしているので取り扱いには十分注意したい。
 そして写真右の赤で囲んだところにある金属シールドを外す。この中にメモリスロットがある。
 左の写真が金属シールドを外した状態。赤丸の部分がRAMのメモリスロットだ。この裏にもうひとつスロットがあって、はじめから32MBのメモリが入っている。スロットは2つしかないので後々メモリが無駄にならないためにも一気に128MBのものを増設しておくことをお勧めする。大体30,000円程度で買える。iMacで使うメモリは144pinのSO-DIMMというタイプで、基本的にはPowerBookG3で使われているものと同じだ。しかし、全く同じというわけでもないようなので、メモリ購入の際には「iMac用」としっかり明記してあるものを選んだ方がいいだろう。ちなみに今回、オレはADTECのものを購入した。
 さて、ここにメモリを差し込むのだが、向きが決まっているので確認しよう。切り込みが入っているので分かるはずだ。少し斜めに角度をつけてスロットに差し込み、水平に倒すと両脇にある突起で固定されるという寸法だが、この差し込むときにけっこう力を入れて奥まで差し込まないといけない。オレなんかは力の入れ方がつかめなくていろいろやっているうちにこの突起を折ってしまった(涙)。この突起は一応金属の支えがついているものの、プラスチックの割に弱い素材でできているので注意が必要だ。
 で、取り付けが済んだらマザーボード上にあるリセットスイッチ(上の写真で矢印で示した黒丸のボタン)を押し、これまでと逆の手順で元に戻す。再び電源をつないで起動し、アップルメニューの「このコンピュータについて...」で内蔵メモリがちゃんと増えているか確認。その後しばらく使って、何回か再起動してみたりして特に動作がおかしくならなければ大丈夫だ。メモリを増設してからすでに2週間ほど経ったが、何ごともなく動いている。
 さて、次回は実際にいろいろ使ってみて気付いたこと、トラブルの解決法などをお伝えする予定。


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