(第1回)
さて、今回から新発売のMacOS8.5についてのレポートをお送りする。何しろ「13,800円で買える新しいMac」なのだ。いくらiMacが新しいMacだからといって178,000円はおいそれと気前よく出せるものではない。しかし13,800円なら「とりあえず買っときますか」てな感じで入手可能な値段だ。なに?金がないですと?1週間ぐらい飯を抜けばそれ位の金はすぐに作れますって。
で、まず今日は第1回目ということでインストールから始めよう。用意するものはPPC搭載のMac、OS8.5のCD-ROM、バックアップのためのメディア(MO、ZIP、外付けHDなど)などだ。
基本的に新しいOSを入れる時は、バックアップをとってからHDを初期化しなおす方が無難だろう。で、そのためのリムーバルメディアあるいは外付けのHDが必要だ。バックアップするものは自分で作った各種ファイルはもちろん、電子メールアプリケーションの作ったファイルなんかもとっておく必要がある。あと忘れがちなのがネスケなんかのブックマーク。初期設定フォルダから探し出してとっておこう。最近のHDは大容量でバックアップも大変だが、230MBのMOが数枚もあれば大丈夫だろう。
で、バックアップが済んだらいよいよインストールに移る。OS8.5のCDをドライブに入れ、「C」のキーを押しながら起動。この辺はわざわざオレが言わなくても分かってるよなぁ。CDドライブがついていないPPC搭載のMacはない筈だから特にここで困った、ということにはならないだろう。もしかすると一部の機種でCDから起動できないのがあったりするのかも知れないが、それはオレの知ったことじゃないのでどんどんかまわず先へ進む。
先ず始めにやることはHDの初期化だ。ここへきてノートン先生も対応したようだから、思いきってHFS+(Mac
OS
拡張)フォーマットにしてみよう。大容量のものではだいぶ無駄なくHDが使えるようになる。CD内にある「ユーティリティ」フォルダから「ドライブ設定」を起動しよう。初期化の際にできれば「オプション設定」で「物理フォーマット」を選択するのが望ましい。しかしこれはとてつもなく時間がかかる。1.6GBのHDでゆうに1時間はかかると思っていいだろう。ま、初期化している間はテレビでも見てるか、昼寝でもするか、飯を食って風呂に入るぐらいのゆとりを持ちたい(どんなゆとりだ?)。
初期化が済んだらインストールを始める。インストーラーはだいぶ使いやすくなっていて、最初に各項目のカスタム設定がまとめてできるようになっている。
設定後インストールを始めると全体の進行状況と残り時間が表示される。一般的なセットを選んだ場合、15分ぐらい(たぶん、忘れた)でインストールは終わる。その間は特に何か操作を求められることはない。8.1までのインストーラーだとMacOSのインストーラーが立ち上がった後、続いてインターネットアクセスのインストーラーが、そしてQuickDraw3Dが・・という感じで、その度に「OK」をクリックしたり、何度も「同意します」と言わされたりして大変煩わしかったのだが、8.5ではそれはなくなった。まぁ、これが当たり前という気もするが。
その他便利な機能としてはインストールのログを保存しておけるということだ。これは再カスタマイズを禁止するようにもできるので、何台ものMacに同じ環境を作る場合なんかに便利だ。あまり個人で使う時にはあり得ないかも知れないが。個人で使う時にも環境を保存しておけるのはなかなか便利だ。再インストールしなくてはならなくなった時にもいちいちどれがいるんだっけ?と思い出しつつセットを選ぶ手間が省ける。
まぁとにかく、インストールは楽ちんだ。いままでオレが体験した数少ないバージョン(7.5、7.5.3、7.6、8.0、8.1、8.5)の中でも最も簡単で親切設計だ。あっけなく終わる。インストールが済んだところでいろいろ使ってみよう。ということで次回。(つづく)
目次 インストール どこが変わった? アピアランス Finderまわり 32bitアイコンを作ろう!