(第1回)
ようやくMac OS
8.6がリリースされた。最近のAppleの約束としては6か月ごとにOSをアップデートする、ということの筈だったから、10月出荷の8.5の次は4月、ということだったのだが結局4月中にリリースされなかった。ま、そんなことはどうでもよい。とにかく今、こうしてMac
OS 8.6を手にしているのだから。
8.6へのアップデートは一応無償である。AppleのFTPサーバーからファイルをとってくれば8.5から無償でアップデートできる。しかしだ、このアップデータが日本語版の場合、96MBもある。とてもじゃないがモデムでダイアルアップ接続しているような人はまず実際には入手不可能と言ってよい。オレはこう見えても大学の研究室からLAN経由でインターネットに接続できる身分なので気合い一発、アップデータをゲットした。それでも3時間ほどかかった。うげげげ。
さらに悪いことにこのアップデータ、Mac雑誌の付録にはならないようだ。なんでも一説によると特に日本語版ではフォントのライセンスが関係してAppleから直接でないと渡せない、ということらしい。
それではどうするんだ、というと諦めてアップルからCDを買うんである。Mac本体に付属の8.5を持っている場合、パッケージ売りの8.5を持っている場合など色々あるので詳しいことはここで確認して頂きたい。パッケージ売り、あるいはUpToDateプログラムで入手した8.5を持っている場合では、クーポンが一緒に入っていた筈なのでそれを申込書に貼付け、郵送するとしばらくしてCDが送られてくる。費用は実費程度、ということで2,500円。高いのか安いのかよく分からん値段だな。ちょっと1杯やるのを1度だけ我慢すれば簡単に作れる程度の金額だが、と同時に缶ジュースだと20本分だ(なんだか無駄に分かりにくいたとえですまぬ)。
オレはアップデータをゲットしたにもかかわらず、やはりCDを持っていないと不安、というワケで2,500円を出してCDを送ってもらうことにした。申し込み用紙を送ってからだいたい1週間くらい後に「クロネコメール便」でCDが届けられた。
CDは8.5のにだいたい似ているがちょっと色合いが違う(写真左が8.6)。中身は、と。う〜ん、やはりそうであったか。8.5のインストールファイル+8.6アップデータという構成になっている。これはMac
OS 8に対する8.1の時と同じだ。
つまり、こんな具合になってて、「8.6インストーラ」を起動すると8.5のインストーラが動いた後、続いて自動的に8.6アップデータが起動する。8.5からそのままアップデートする場合には直に「8.6アップデータ」を起動する、という仕組み。「Mac
OS 8.6
インストールについて」というファイルを読むとアップデートの方がおすすめ、というのは新規インストールすると色んな設定をやり直さなくちゃならないから面倒だもんね、てなことが書いてある。
確かにそりゃそうなんだけど、8.5にアップデートをかける際、8.5が標準的な状態にないといくつかのファイルが正しくアップデートされないのでちょっと注意が必要。思い付くだけ挙げてみると
と、これらは他のところに移してあったり名前を変えてあったりするとアップデートされない。逆に言えば8.6で新しくなっていないものは別にどーでもいい、ということでもある。
さあ、だいぶ長くなってきたので今回はこの辺で。次回、実際のアップデート作業など。(つづく)