(第6回)
いよいよ待望のR5である。定価は11,000円であるが7,980円で売っていた。なお、R4.5からのアップグレードはない。ほんとならオレはR4から2回のメジャーアップデートを無料で受け取れるはずだったのだが、当のBe社が逃げてしまったのだから仕方ない。
とにかく、インストールだ。インストール方法は相変わらずである。今回、PerformaのHDを4GBのものに入れ替えたのでBeOS用に1GB近く確保する。また、MacOS
9からでは起動できないのはR5になっても解消されていない。まぁ直すつもりはないんだろうがな。
さて、実際のスクリーンショットを見ながら説明しよう(クリックすると別ウインドウに拡大表示します)。
R5ではDeskBarにファイルをドラッグ&ドロップできるようになった。これはまずまず便利である。
そしてファイルをフォルダにドラッグすると深い階層にそのままアクセスできるようになった(上のスクリーンショット中一番下にあるのがそう。ただし、ドラッグ中のファイルは写っていない)。これまでポインタで表示されていた階層メニューがファイルのドラッグでも現れるようになったということ。これはなかなかいい。MacOSのフォルダナビゲーションほどではないが、なかなか便利である。
見た目では再びBeロゴが変わり(笑)、アイコンのデザインがちょっと変わっているのが目につくところである。特定のフォルダにそれぞれアイコンがつくようになったのは歓迎すべきことである。
Beメニューであるが、「最近使った書類」と「最近使ったアプリケーション」が登録されるようになった。また、項目を追加するためのツールが追加されている。これはまぁ、PersonalEditionユーザー向けだろうな。
そんな感じでだいぶ使用感を向上させるための努力はつづいているようである。また、MP3がシステムレベルでサポートされているようである。再生が「MediaPlayer」で出来るほか、「CDPlayer」経由でMP3形式での取込みができるようである。しかしオレの環境では途中でエラーメッセージが表示され、できなかった。CD-ROMドライブが遅いのか、CPUがPowerPC
603e/120MHzでは不足なのか。気が向いたら近々CD-ROMドライブを8倍速か24倍速のものに交換して確認してみよう。
また、RealPlayerフォーマットもサポートされているらしいのだが、未確認。
とにかく、いろいろ機能強化されているのは有り難いが、いくつか許しがたい問題点が。
まずR4.5で解消されたはずのサウンドの不具合が復活している(笑)。まぁこれはうちのハードウェア環境によるところが大きいのかも知れない。
もっと悪いのはMIDIの再生環境が正しくインストールされない(らしい)こと。MIDIファイルを開こうとすると「/boot/beos/etc/synth/big_synth.syがないけんね」などと言われてしまう。ということでR4.5のCDからこのファイルを持ってきて入れると無事再生できた。なんだかなぁ。R5のCDにはこのファイルは入っていないので、単に入れ忘れたか、あるいはこのファイルを必要としないのが本来の仕様で、それを「MidiPlayer」の古いバージョンを入れてしまったためこんなことになるのか、どちらかであろう。まぁとにかくお粗末である。
まぁ次回も引き続きこういった文句をつらつらと。(つづく)