(第2回)
いよいよBeOSのインストールに話を進める。BeOSの最新版はR4で、これの日本語版が「ぷらっとホーム」からパッケージ販売されている。ぷらっとホームの他、いくつかのパソコン専門店で売っている。値段は実売で13,000円前後。日本語版といっても日本語のマニュアルが付属しているだけで、内容は全世界で同一の物のようだ。
さて、BeOS
R4にはIntel版とPowerPC版がある(CDにはその両方が含まれている)。Intel版は使ったことがないのでここでは取り上げない。で、PowerPC版の方に限って話を進める。
PowerPC版の動作する機種は限られている。今後もその数が増える見込みは薄そうなので、運良く手持ちのMacがそれにあたっている場合にしか使う機会はないかも知れない。無理に中古で動作可能なMacを購入するくらいなら、安いPC(Wintelマシン)を買ってIntel版のBeOSを使った方がはるかにマシだ。
で、動作可能な機種について詳しくはこちらで確認した方が良いが、基本的にG3より前のPCIベースの機種ならだいたい大丈夫だ。うちには丁度その条件に合う機種、Performa
5410があるのでこれにインストールする。ただし、このPerforma
5400シリーズ、PowerMac 5500、20周年記念モデルなどは「Unsupported But
Compatible」ということで、「動作するはずだけどね」という扱いになっている。なんでもBeにはこれらのマシンがないので動作の確認ができない、ということらしい。
ま、そんなことは気にせずどんどんインストールしてしまう。BeOSのインストールにはBeOS専用のディスクスペースが必要だ。一番簡単なのは外付けのHDを用意してそれにインストールすること。しかしここでは敢えて内蔵HDにパーティションを切って、そこにインストールする方法をとる。こういうことは困難な方が達成した時の喜びも大きいのだ(単に外付けHDを買う金がないだけのことなのだが)。
BeOS
R4のインストールには最低でも200MB程度のディスク容量が必要だ。まぁ1GBもあれば十分おつりが来る(意味不明)。で、Performa
5410の内蔵HDは1.6GBあるのでそのうち600MBをMacOS用に当て、残りをBeOS用に使うことにする。ということで600MB、1GBと2つのパーティションを作るということでもいいのだが、BeOSとMacOSとの間でデータをやり取りするのに100MBくらいのパーティションがあると便利。BeOSからMacOS標準(HFS)フォーマットのディスクを読み書きできるのだが、ファイルをぶっ壊したりすることがよくあるので、安全のためにMacのシステムが入っているパーティションとは別にしておいた方が良い。で、結局のところ600MB(MacOS用)、100MB(データ交換用)、900MB(BeOS用)の3つのパーティションを作ることにする。
という辺りで随分と字数も多くなってきたので続きは次回に。HDのバックアップ用のメディアを用意してしばし待たれよ!(つづく)