形状とアクションの関係について


 それぞれのアクションごとに分けてみてみよう。

・スキーイング

 まず、スキーイングするルアーは水平に近い角度で浮く、ということを憶えておいて欲しい。つまり、図のように水を受ける部分はルアーの前面なのである。スキーイングのアクションというのはルアーが水の抵抗から逃れようと、左右いずれかに首を振る、という原理でおこっている。だから水をうまく前面部が受けてくれないとアクションしないわけだ。つまり、前面部をできるだけ水の抵抗を受けるように太くしたり、半球状にしたりするのである。また、逆に細くするとアクションは始動が遅い、というか、緩慢になり、ゆったりしたものになる。

・ドッグウォーキング

  浮く角度は斜めであるから、ボディーの下側の前に近いところが水を受けることになる。ドッグウォーキングは、この部分が水の抵抗から逃れようとして左右に動くという力の他に、頭部がラインに引かれて下に動き、浮力によってそれがもとに戻ろうとする、という力がはたらいて起こるアクションであるといえる。だから浮力がある程度強い必要があるし、水を受ける部分がしっかりと水をつかんでくれなければならない。そのため、このタイプのペンシルは尾と頭の先を少し細くしただけの円柱形のものが理想的な形である。
 また、それらをスムーズに行うためにアイは中心よりやや下側につけられているのが普通である。

・ダイビング

 このタイプのペンシルはかなり急角度で浮く。ダイビングアクションというのはラインに引かれて頭部から水中に潜り、浮力によってゆっくりと元に戻る、というアクションである。だから浮力はあまり強くない方がよい。また、頭部の下側は水の抵抗をなるべく受けないように細くするのが望ましい。というのは、もし水の抵抗を受けてしまうと逃れようとして左右に首を振ってしまい、ドッグウォーキングアクションと変わらなくなってしまうからだ。


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