オレはまた一歩神に近付いた。か?


Mar.24,2000

 なんだか「ちょっとヤバいんじゃないの」という感じのタイトルだが、まぁ決して新興宗教の教祖になろうとしてるわけではない。ルアー作りのことだ。
 ルアー作りごときで大げさな、と思われるだろうが(実際オレもそう思ってる、ってじゃぁこんなタイトルにするなよ)、どうしてこれがなかなか。
 世の中にはものが溢れているとふつう考えられているようだが、実際に本当に価値のあるものはほとんどない。世の中に溢れているのはちっとも役に立たないクズが99%、ちょっとは役に立つどうでもよいものが1%弱、そして本当に必要かつ価値のあるものはほんの0.00007%くらいしかない。たぶんね。
 たとえばルアーである。こんなルアーが欲しい、と思って釣具屋を血眼になって探してもそのものズバリ、というものは滅多にない。いや、絶対見つからないと言った方がよい。そんなときどうするか。そう、自分で作っちゃえばいいんである。
 自分で作れば望んでいた通りのものが手に入る。ルアーなんてものはそもそも人間が手仕事で作るようにできている。巷にあるのは機械を用いて作られたものばかりだが、あんなのは結局金もうけするためにゆがめられたルアーのカタチなのだ。たくさん作ってたくさん売る、というための妥協がいかにルアーをダメにしていることか。
 これが自分が使うためにごく少量のルアーを作る場合には妥協する必要がない。いくら手間をかけてもよいワケだし、一つ一つ筆で着色して得体の知れないカラーリングにしてもよいのだし、機械で削ったのでは絶対に作れないカタチを得ることもできる。そう、常に世界最強のルアーを作ることができる。もっとも自分にとっては、という条件付きではあるが。
 そこには無限の可能性がある。まさに創造主、神になれるのである。でも作るのはルアーだけだ。世界の秩序や生命の神秘なんかについては本物の神に譲ってやろう。神が失業すると困るからな。


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